SNSを開くと、素敵に活動している人がたくさん目に入ります。
仕事が順調そうな人。
たくさんのお客様に囲まれている人。
自分より後から始めたのに、どんどん成果を出しているように見える人。
そんな姿を見て、
「それに比べて私は……」
と落ち込んだ経験はないでしょうか。
講師、セラピスト、個人事業主、ライバーなど、自分自身を出して活動している女性ほど、周囲との違いが見えやすい時代になりました。
けれど、比較することそのものが悪いわけではないのかもしれません。
「誰と比べるのか」「どう受け取るのか」を少し変えることで、比較が自分を苦しめるものではなく、前へ進むためのヒントになることもあります。
ライブ配信を始めた女性たちをサポートしていると、よく聞く悩みがあります。
「同じ時期に始めた人が、私より先にランクアップしました」
「周りはどんどん人気が出ているのに、私はまだ変わっていない気がします」
同じスタート地点にいた人ほど、つい比べてしまうものです。
しかし、他人と自分では環境も経験も得意なことも違います。
そこでひとつ取り入れたいのが、
「昨日の自分、1か月前の自分と比べる」
という視点です。
たとえば、
以前より人前で話せるようになった。
初対面の人にも声をかけられるようになった。
自分のサービスについて説明できるようになった。
失敗しても、以前ほど引きずらなくなった。
こうした変化も、立派な前進です。
他人と比較すると、自分に「ないもの」が見えます。
一方で、過去の自分と比較すると、自分が「積み重ねてきたもの」が見えてきます。
SNSでは、どうしても成果が目立ちます。
満席になった講座。
たくさんの「いいね」。
人気のライブ配信。
華やかなイベント。
しかし、そこに至るまでの迷いや失敗、準備にかけた時間までは、すべて見えるわけではありません。
それでも私たちは、見えている「完成された一場面」と、自分の日常すべてを比較してしまいがちです。
そう考えると、
「私は何もできていない」
という評価も、少し違って見えてくるかもしれません。
もうひとつ、面白い見方があります。
SNSで誰かを見た時、
「この人、素敵だな」
「私もこんなふうになれたらいいな」
と心が動くことがあります。
そんな時、その人を「自分にはないものを持っている人」と捉えるのではなく、
「未来の自分の可能性を見せてくれている人」
と考えてみるのです。
もし、自分とは全く関係のないことなら、そこまで強く心が動かないかもしれません。
「私もあんなふうになりたい」と思うのは、自分の中にも、その方向へ進みたい気持ちがあるからとも考えられます。
嫉妬や焦りが出てきたら、
「私も、あんなふうになれる可能性があるのかもしれない」
と置き換えてみる。
そうすると、相手の存在が「自分を落ち込ませる存在」から、「未来を見せてくれる存在」に変わっていきます。
大人になってから何かを始めると、成果が出るまでに時間がかかることもあります。
特に40代、50代、60代以降になると、仕事や家庭、体力、これまでの経験など、一人ひとり状況は違います。
だからこそ、
「周りより早いか、遅いか」
だけではなく、
「自分は以前と比べてどう変わったか」
を見ていくことも大切なのではないでしょうか。
活動を続ける中で、自分では気づいていない成長もたくさんあります。
誰かと比べて苦しくなった時こそ、一度、自分が歩いてきた道を振り返ってみる。
そして、憧れる人に出会ったら、
「この人は未来の私を見せてくれているのかもしれない」
そんな見方をしてみてもいいのかもしれません。
他人と比べて落ち込んだ時は、比較する相手を「過去の自分」に戻してみる。
そして、素敵だと感じる相手は「未来の自分の可能性」として見てみる。
女性が自分らしく活動していくために、周りを見ることも必要です。
でも最後に戻ってくる場所は、自分自身。
少しずつでも「昨日の自分より前へ進んでいる」と感じられることが、長く活動を続ける力になっていくのではないでしょうか。