ライブ配信は若さだけで決まる?40代・50代・60代の強みと信頼の育て方

 

「配信を続けているのに、なかなか人が増えない」
「やっぱり若くて、きれいな人の方が向いているのかな」

ライブ配信に関わっていると、そんな気持ちになることもあると思います。これから始める方なら、華やかに活躍するライバーさんを見て、自分にもできるのかと迷うかもしれません。

私はこれまで約5年間、ライバーさんのマネジメントに関わってきました。たくさんの方と面談し、配信を始める姿を見てきました。その一方で、途中で活動をやめた方や、始める前にやり取りが終わってしまった方もいます。

その経験から感じたのは、ライブ配信の土台には、人との信頼関係があるということです。

今回は、伸び悩んでいるときに振り返ってみたい7つのことをお話しします。誰かを責めるためではなく、自分の活動を少し見直すきっかけになればうれしいです。

1.約束と自己管理に、信頼が表れる

まず気になったのは、面談の時間をどう扱っているかでした。

約束の時間になってもつながらず、10分、20分と経ってから、ようやく電話に出る。ところが、駅の中を歩いていて、周りの音も大きく、話に集中できない。そんな面談がありました。

予定が変わったり、遅れてしまったりすることはあると思います。ただ、その時間を相手も空けているということは、忘れたくないですよね。

面談で約束を軽く扱っていると、配信でも同じようになりやすいのではないか。私はそこが気になりました。リスナーさんも、配信の時間に合わせて来てくれています。

自己管理についても、同じことを感じます。

お酒を飲みながら、楽しく配信する方もいます。飲むこと自体を否定したいわけではありません。ただ、酩酊したまま配信し、そのまま寝てしまったり、警告が何度も来たりした方もいました。

自由にできる配信だからこそ、来てくれた人と向き合える状態を整えることが大切なのだと思います。約束の扱い方と、自分の状態の整え方。この2つは、配信の内容より前にある土台かもしれません。

2.憧れの先に、自分の目的があるか

「あのトップライバーさんのようになりたい」「キラキラしたい」。そんな憧れは、始めるきっかけになります。

でも、その先に「自分はどうなりたいのか」がないままだと、思うようにいかないときに、気持ちが折れやすいと感じてきました。

どんな配信をしたいのか。何のためにやるのか。来てくれる人と、どんな時間を過ごしたいのか。

憧れの人と同じ姿になることだけが目標だと、自分の良さに目を向けにくくなることもあります。

最初から立派な答えが出なくても、「私はこういう時間をつくってみたい」と自分の言葉で話せると、続ける理由が見えてくるのではないでしょうか。

3.居心地の良さと、初めての人を迎える空気

新人ライバーさんの配信には、ほかの配信枠で疲れた人や、応援に疲れた人、居場所を探している人が来ることがあります。

安心して過ごせる場所があるのは、うれしいことです。私も、それ自体が悪いとは思っていません。

ただ、そこに集まる人たちだけで空気ができあがってしまうと、新しい人が入りにくくなることがあります。

今いる人には居心地が良くても、初めて来た人には、会話に加わるきっかけが見つからない。そうなると、枠が広がりにくいと感じます。

今のリスナーさんを大切にしながら、新しく来た人にも気づき、声をかける。内輪の話になったら、初めての人にも分かるように少し説明する。そうした小さな工夫で、入りやすい空気は変わるかもしれません。

これは、講座やコミュニティを運営する女性にも、置き換えて考えられることだと思います。

4.困っていることを、相談の場で伝えられるか

配信のアーカイブでは、マネージャーや事務所への不満を話している。ところが、面談で「困っていることはありますか?」と聞くと、「別にないです」と答える。そんなこともありました。

不満があること自体は、悪いことではありません。活動していれば、合わないことや困ることは出てきます。

でも、相談の場で伝わらなければ、何を変えたらいいのか分かりません。不満を抱えたまま環境を変えても、同じようなすれ違いが起こることもあるのではないかと思います。

もちろん、話しやすい関係をつくることは、支える側にも必要です。そのうえで、「今ここに困っています」「こうしていきたいです」と言葉にすることは、活動を続ける助けになると感じています。

5.自然体の自分を、相手にどう届けるか

生活感のある部屋で、画面が暗いまま、ジャージ姿でなんとなく配信を始める。そうした場面も見てきました。

自然体は魅力になりますし、服装だけで配信の良し悪しが決まるわけでもありません。

ただ、収益を目指すライブ配信なら、「来てくれた人に何を持ち帰ってもらえるか」という視点は持っておきたいと思います。

楽しかった。癒やされた。元気が出た。また来たい。

そんな気持ちにつながる時間をつくれているか。そして、その良さが伝わる明るさや見せ方になっているか。

派手に飾る必要はなくても、顔が見えるように画面を明るくしたり、背景を少し整えたりすることはできます。自分らしさを、相手が受け取りやすい形にする。その工夫も、配信の一部なのだと思います。

6.人の強みより、自分の魅力に目を向ける

「若いから人気なんだ」「きれいだから有利だよね」。そんな言葉も、よく聞いてきました。

若さや見た目が強みになることはあると思います。でも、人気のある人たちは、ただその強みを持っているだけではありません。見せ方を研究し、配信時間を守り、コメントへの対応を磨いています。

その努力が見えないまま、「あの人にはあるけれど、私にはない」で終わってしまうのは、もったいないと感じます。

40代、50代、60代と年齢を重ねた人には、経験からくる言葉や、安心感、包容力、落ち着きなどの魅力があります。全員が同じ魅力を持つわけではありませんが、自分が歩んできた時間の中に、誰かに喜んでもらえるものがあるかもしれません。

今回お話しした7つは、約束、目的、自己管理、居場所のつくり方、相談、価値を届ける視点、そして自分の強みへの向き合い方です。

一度に全部を変える必要はありません。次の配信時間をきちんと伝える。相談したいことを一つ書く。画面の明るさを見直す。自分の配信で喜んでもらえそうなことを一つ考える。

今の自分にできそうなことから、試してみてはいかがでしょうか。

こんな方に届けばうれしいです

思うように伸びず、自分には向いていないのかもと感じている方。年齢を理由に、一歩をためらっている方。

私が約5年間のマネジメントで感じたのは、時間を守り、相談し、工夫を重ねて続ける人の強さでした。ご自身の経験や人柄を、誰かに届く魅力へ育てていく。その小さな一歩を応援できたらうれしいです。