何かを始めたときは、「今度こそ続けよう」と思っている。
ところが、数日経つと忙しくなったり、疲れたり、なんとなく気分が乗らなくなったりして、いつの間にかやめてしまう。
そんな経験はないでしょうか。
そして、そのたびに、
「私は意志が弱い」
「やっぱり続かない人なんだ」
と、自分を責めてしまう。
私もいろいろな人を見てきて、最近あらためて感じていることがあります。
もしかしたら、続かない理由は「意志が弱いから」だけではないのかもしれません。
大切なのは、一人で頑張ることではなく、誰かとのつながりや約束を持つことなのではないかと思うのです。
自分で決めたことは、自分だけのことなので変更するのも自由です。
今日は疲れたから明日にしよう。
今週は忙しいから、来週からやろう。
誰にも迷惑をかけないので、つい後回しにしてしまいます。
これは特別なことではないと思います。
だから私は最近、「やる気があるかどうか」だけに頼って続けようとするのは、なかなか難しいのではないかと感じています。
反対に、誰かとの約束があると少し状況が変わります。
例えばジム。
「健康のためにジムへ行こう」と自分の中だけで決めていると、疲れた日は「今日はいいかな」となりやすいですよね。
でも、いつも会う人に、
「また来週この日に来ますね」
と言っていたらどうでしょう。
インストラクターさんから、
「またお待ちしています」
と言われていたら、少し気持ちが変わるかもしれません。
もちろん、それだけですべて続くわけではありません。
それでも、「運動しなければ」という自分だけの理由に、「あの人に会う」「約束した」という理由が一つ加わります。
この違いは案外大きいのではないかと思います。
私はライブ配信に関わる仕事をしていますが、ここでも同じことを感じます。
配信をしていて、来てくれる人が一人しかいなかった。
そうすると、
「今日は人が少ないから、もうやめようかな」
と思うこともあるかもしれません。
でも見方を変えれば、
「一人しか来なかった」
ではなく、
「一人来てくれた」
とも考えられます。
その人が、
「また明日も来ます」
と言ってくれたら、翌日の配信をする理由にもなります。
人は数字だけで動いているわけではありません。
「待っている人がいる」
「応援してくれている人がいる」
「また会おうと言ってくれた人がいる」
そんなつながりが、次の一歩につながることがあります。
これはライブ配信だけではありません。
仕事でも、
「今度やります」
と思っているだけでは、どんどん後回しになってしまうことがあります。
ところが誰かに、
「この日に提出します」
と伝えると、そこに約束が生まれます。
ダイエットでも、
「一人で頑張る」
より、
「一緒に頑張ろう」
と言える相手がいる方が続きやすいことがあります。
何か新しい挑戦をするときも同じです。
「応援しているよ」
と声をかけてくれる人が一人いるだけで、「もう少しやってみよう」と思えることがあります。
私は、続ける力というのは、その人の中だけにあるものではないのかもしれないと思っています。
人との間にも、続ける力は生まれるのではないでしょうか。
何かが続かなかったとき、
「またできなかった」
と性格の問題にしてしまう方は多いと思います。
特に真面目な人ほど、
「もっと頑張らないと」
「私には根性がない」
と思ってしまうかもしれません。
けれども、その前に一度、
「私はこれを全部、一人でやろうとしていなかったかな?」
と考えてみてもいいのではないでしょうか。
誰かに宣言する。
一緒に取り組む人を見つける。
次に会う約束をする。
応援してくれる人に、今やっていることを話してみる。
大げさなコミュニティに入ったり、大勢の仲間をつくったりしなくてもいいと思います。
まずは一人でも、
「この人には話しておこう」
と思える相手がいれば十分かもしれません。
もし今、
「始めたいことがある」
「何度も途中で止まっている」
「今度こそ続けたい」
と思っていることがあったら、自分の中だけで決めずに、一人だけ誰かに伝えてみてください。
「今、これを始めようと思っているんだ」
「来週までにここまでやるね」
それくらいでもいいと思います。
自分一人との約束から、人との約束に少し変えてみる。
それだけで行動が変わることもあります。
続かないとき、すぐに「自分の意志が弱い」と決めつけなくてもいいのではないでしょうか。
一人で頑張る形になっていないか。
応援してくれる人や、約束できる人がいるか。
そんな視点から自分の環境を見直してみると、今までとは違う続け方が見えてくるかもしれません。
何歳からでも何かを始めることはできます。
そして、全部を一人で背負わなくてもいい。
人とのつながりを上手に借りながら、自分らしいペースで続けていけたらいいですね。